古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十三 恋歌三 628番

みちのくに

壬生忠岑(みぶのただみね)

陸奥にあるという名取川の名のように、身に覚えのない評判を取るのは苦しいことだ。

「みちのくに」の歌をもとにした情景。陸奥にあるという名取川の名のように、身に覚えのない評判を取るのは苦しいことだ。
「みちのくに」の歌をもとにした情景。陸奥にあるという名取川の名のように、身に覚えのない評判を取るのは苦しいことだ。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
忠岑(壬生忠岑)
  1. 1みちのくにみちのくにみちのくに初句
  2. 2ありといふなるありといふなるありというなる二句
  3. 3名取川なとりがは名取川なとりがはなとりがわ三句
  4. 4なきなきなき名な名ななとりてとりてとりてははは四句
  5. 5苦くる苦くるくるしかりけりしかりけりしかりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

陸奥にあるという名取川の名のように、身に覚えのない評判を取るのは苦しいことだ。

意訳

地名「名取川」から「無き名取り」を導き、根も葉もない噂に苦しむ。

語釈・文法注

なき名
根も葉もない評判。

和歌

作者
壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・628番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上三句が「名取り」を導く。

解説

壬生忠岑の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、112頁(コマ69)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日