古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌(神あそびの歌) 1078番

陸奥の

読人しらず(よみびとしらず)

陸奥の安達の檀で作った弓を私が引くように、私があなたを引き寄せたら、末までも寄ってきておくれ、人目を忍んで。

詞書
「とりものの歌」(前の歌と同じ詞書)
作者
読人しらず(底本に作者名の記載はない)
  1. 1陸奥みちのく陸奥みちのくみちのくののの初句
  2. 2あだちのまあだちのまあだちのま弓ゆみ弓ゆみゆみ二句
  3. 3わがわがわがひかばひかばひかば三句
  4. 4末すゑ末すゑすえさへよりこさへよりこさえよりこ四句
  5. 5しのびしのびにしのびしのびにしのびしのびに結句

引用の仕方

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現代語訳

陸奥の安達の檀で作った弓を私が引くように、私があなたを引き寄せたら、末までも寄ってきておくれ、人目を忍んで。

意訳

弓を引くことに恋人を引き寄せることを重ね、末長く寄り添ってほしいと願う。

語釈・文法注

あだちのま弓
陸奥国安達の檀の木で作った弓。
末
弓の上端と、行く末。
よりこ
寄ってきなさい。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二十・大歌所御歌(神あそびの歌)・1078番
歌体
短歌
状況
詞書「とりものの歌」(採物の歌)。

修辞

縁語
「弓」「ひく」「末」「より」。

解説

読人しらずの神楽歌。弓を採物とする歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、200頁(コマ113)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日