古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 746番

形見こそ

読人しらず(よみびとしらず)

形見こそ今は恨めしい。これがなかったら、忘れる時もあっただろうに。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2形見かたみ形見かたみかたみこそこそこそ初句
  3. 3今いま今いまいまはははあたなれあたなれあだなれ二句
  4. 4これなくばこれなくばこれなくば三句
  5. 5忘わす忘わすわするるるるるる時とき時ときときももも四句
  6. 6あらましものあらましものあらましものををを結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

形見こそ今は恨めしい。これがなかったら、忘れる時もあっただろうに。

意訳

別れた人の形見があるために、かえって忘れられない、と嘆く。

語釈・文法注

あだなれ
恨めしい、かたきである。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・746番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

反実仮想
「…なくば…まし」。

解説

読人しらずの歌。恋歌四の最後の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、132頁(コマ79)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日