古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 830番
血の淚
血の涙が落ちて激しく流れている。白河とは、あなたが生きておられた時までの名であったのだ。
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現代語訳
〔詞書〕前太政大臣(藤原良房)を白河のあたりに葬送した夜に詠んだ歌。
血の涙が落ちて激しく流れている。白河とは、あなたが生きておられた時までの名であったのだ。
意訳
悲しみの血の涙で白河が赤く染まり、もう「白」河とは呼べない、と嘆く。
語釈・文法注
- たぎつ
- 激しく流れる。
- 白河
- 京都の地名。良房の邸があった。
和歌
- 作者
- 素性法師(そせいほうし) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
僧正遍昭の子。俗名は良岑玄利(よしみねのはるとし)といい、父の命で出家した。雲林院や大和の石上の良因院に住み、宇多天皇・醍醐天皇の歌会や屏風歌に召された。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・830番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「さきのおほきおほいまうち君を白河のあたりにおくりける夜よめる」(前太政大臣(藤原良房)を白河のあたりに葬送した夜に詠んだ歌)。
解説
素性法師の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、146頁(コマ86)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日