古今和歌集 墨滅歌 墨滅歌(巻第十三 恋歌三) 1109番
やましなの
山科の音羽の滝の音のように、噂にでも人に知られるように、私が恋をするでしょうか、いたしません。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕返歌。
山科の音羽の滝の音のように、噂にでも人に知られるように、私が恋をするでしょうか、いたしません。
意訳
前の帝の歌に答え、決して人に知られるような恋はしない、と誓う。
語釈・文法注
- 音羽の瀧
- 山城国山科の滝。
- おとにだに
- 噂にでも。
- こひめやも
- 恋をしようか、いやしない。
和歌
- 作者
- 采女(うねめ) 生没年未詳
天皇に仕えた女官(采女)。左注によれば近江の采女。 - 出典
- 『古今和歌集』墨滅歌・墨滅歌(巻第十三 恋歌三)・1109番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「かへし」(返歌)。
修辞
- 序詞
- 上二句が「おと」を導く。
- 反語
- 「めやも」。
解説
采女の歌。帝の歌に答えて奉ったもの。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、206頁(コマ116)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日