古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二 春歌下 108番

花のちる

藤原後蔭(ふじわらののちかげ)

花が散るのがつらいのだろうか。春霞の立つ竜田山の鶯の声は(悲しげに聞こえる)。

「花のちる」の歌をもとにした情景。花が散るのがつらいのだろうか。春霞の立つ竜田山の鶯の声は(悲しげに聞こえる)。
「花のちる」の歌をもとにした情景。花が散るのがつらいのだろうか。春霞の立つ竜田山の鶯の声は(悲しげに聞こえる)。
作者
藤原後蔭
  1. 1仁和にんな仁和にんなにんなののの中將ちゆうじやう中將ちゆうじやうちゆうじょうののの御息所みやすんどころ御息所みやすんどころみやすんどころののの家いへ家いへいえににに歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせせむとてしけるせむとてしけるせむとてしける時とき時ときときによめるによめるによめる詞書
  2. 2花はな花はなはなのちるのちるのちる初句
  3. 3ことやわびしきことやわびしきことやわびしき二句
  4. 4春はる春はるはるがすみがすみがすみ三句
  5. 5たつたのたつたのたつたの山やま山やまやまののの四句
  6. 6うぐひすのうぐひすのうぐいすの聲こゑ聲こゑこえ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕仁和の中将の御息所の家で歌合をしようとした時に詠んだ歌。

花が散るのがつらいのだろうか。春霞の立つ竜田山の鶯の声は(悲しげに聞こえる)。

意訳

竜田山で鳴く鶯の声が悲しげに聞こえるのは、花が散るのをつらく思っているからだろう、と想像する。

語釈・文法注

仁和の中将の御息所
光孝天皇の女御とも、藤原時平の娘ともいわれる。
わびしき
つらい。
たつたの山
「春霞立つ」から「竜田」を導く。

和歌

作者
藤原後蔭(ふじわらののちかげ) ?–921
中納言藤原有穂の子。備前守などを務め、唐物使として大宰府に下った。
出典
『古今和歌集』巻第二・春歌下・108番
歌体
短歌
状況
詞書「仁和の中將の御息所の家に歌合せむとてしける時によめる」(仁和の中将の御息所の家で歌合をしようとした時に詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「たつた」に霞が「立つ」と「竜田」をかける。

解説

藤原後蔭の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、19頁(コマ23)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日