古今和歌集 巻第十三 恋歌三 635番
秋の夜も
秋の夜は長いというのも名ばかりであった。恋人と逢うとなると、何ということもなく明けてしまうのに。

現代語訳
秋の夜は長いというのも名ばかりであった。恋人と逢うとなると、何ということもなく明けてしまうのに。
意訳
長いはずの秋の夜も、逢瀬の夜はあっという間に明けてしまう。
語釈・文法注
- 名のみなりけり
- 名ばかりであった。
和歌
- 作者
- 小野小町(おののこまち) 生没年未詳(九世紀中頃)
仁明・文徳天皇の頃の女性歌人。経歴はほとんどわからないが、仮名序は「あはれなるやうにてつよからず」と評し、恋の歌、ことに夢の歌に優れる。美女の伝説が多く生まれた。六歌仙・三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・635番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
小野小町の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、114頁(コマ70)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日