古今和歌集 巻第十 物名 468番
はなのなか
花の中を、目に飽きるほど見ようと分け入っていくと、心も花と一緒に散ってしまいそうだ。

現代語訳
〔詞書〕「は」を初めに、「る」を終わりにして、「ながめ」を詠みこんで、季節の歌を詠めと人が言ったので詠んだ歌。
花の中を、目に飽きるほど見ようと分け入っていくと、心も花と一緒に散ってしまいそうだ。
意訳
「は」で始まり「る」で終わり、途中に「ながめ」を含むという条件で詠んだ遊戯的な歌。
語釈・文法注
- めにあく
- 見飽きる。
和歌
- 作者
- 僧正聖宝(そうじょうしょうぼう) 832–909
真言宗の僧で、醍醐寺を開いた。修験道の中興の祖ともされる。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十・物名・468番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「はをはじめるをはてにてながめをかけて時の歌よめと人のいひければよめる」(「は」を初めに、「る」を終わりにして、「ながめ」を詠みこんで、季節の歌を詠めと人が言ったので詠んだ歌)。
修辞
- 物名
- 「はなのなかめに」に「ながめ」を含む。
解説
僧正聖宝の歌。物名の最後の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、90頁(コマ58)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日