古今和歌集 巻第四 秋歌上 197番
秋の夜の
秋の夜が明けるのも知らずに鳴き続ける虫は、私のように物悲しいのだろうか。

現代語訳
〔詞書〕是貞親王の家の歌合の歌。
秋の夜が明けるのも知らずに鳴き続ける虫は、私のように物悲しいのだろうか。
意訳
夜通し鳴く虫の声に、自分と同じ悲しみを感じとる。
語釈・文法注
- 明くるもしらず
- 夜が明けるのも知らずに。
- わがごと
- 私のように。
和歌
- 作者
- 藤原敏行(ふじわらのとしゆき) ?–901?
藤原富士麻呂の子。蔵人頭・右兵衛督などを務めた。能書家としても名高く、神護寺の鐘の銘を書いたと伝える。妻は紀有常の娘で、業平とは相婿にあたる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・197番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「是貞のみこの家の歌合のうた」(是貞親王の家の歌合の歌)。
解説
藤原敏行の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、35頁(コマ31)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日