古今和歌集 巻第五 秋歌下 291番
霜のたて
霜の縦糸と露の横糸とが弱いらしい。山の錦は、織るそばから散ってしまう。

現代語訳
霜の縦糸と露の横糸とが弱いらしい。山の錦は、織るそばから散ってしまう。
意訳
霜と露が紅葉を織りなすという見立てで、その糸が弱いので、山の錦は織りあがるそばから散ってしまう、と詠む。
語釈・文法注
- たて
- 縦糸。
- ぬき
- 横糸。
- かつ
- 一方ではすぐに。
和歌
- 作者
- 藤原関雄(ふじわらのせきお) 805–853
藤原真夏の子。官途を好まず、東山の山荘に隠れ住んで「東山進士」と呼ばれた。琴・書にも優れた。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・291番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 見立て
- 紅葉を錦に、霜と露を縦糸と横糸に見立てる。
解説
藤原関雄の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、51頁(コマ39)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日