古今和歌集 巻第九 羇旅歌 413番
山かくす
山を隠してしまう春の霞がうらめしい。どのあたりが都との境なのだろうか。

現代語訳
〔詞書〕東国から京へ上る途中、道中で詠んだ歌。
山を隠してしまう春の霞がうらめしい。どのあたりが都との境なのだろうか。
意訳
都へ帰る道で、霞に山々が隠れて都の方角がわからない。早く都を見たい心がもどかしさとなる。
語釈・文法注
- うらめしき
- 恨めしい。「ぞ」の結び。
- さかひ
- 境。
和歌
- 作者
- 乙(おと) 生没年未詳
女性歌人と見られるが、経歴は伝わらない。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第九・羇旅歌・413番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「あづまの方より京へまうでくとて道にてよめる」(東国から京へ上る途中、道中で詠んだ歌)。
解説
乙(おと)の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、79頁(コマ53)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日