古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 686番

かれはてむ

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

やがて離れ果てる後のことも知らずに、夏草が深く茂るように、深くあの人が思われることだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
凡河内躬恒
  1. 1かれかれかれはははてむてむてん初句
  2. 2後のち後のちのちをばをばをば知し知ししらでらでらで二句
  3. 3夏草なつくさ夏草なつくさなつくさののの三句
  4. 4ふかくもふかくもふかくも人ひと人ひとひとののの四句
  5. 5おもほゆるかなおもほゆるかなおもおゆるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

やがて離れ果てる後のことも知らずに、夏草が深く茂るように、深くあの人が思われることだ。

意訳

夏草がいずれ枯れるように恋もいつか終わるかもしれないのに、今は深く思わずにいられない。

語釈・文法注

かれはてむ
「枯れ果てむ」と「離れ果てむ」。

和歌

作者
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・686番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「かれ」。

解説

凡河内躬恒の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、122頁(コマ74)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日