古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 939番

あはれてふ

小野小町(おののこまち)

「ああ」という情けの言葉こそが、困ったことに、世の中を思い捨てられない絆であった。

作者
小野小町
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2あはれてあはれてあわれちょふふう初句
  3. 3事こと事ことことこそうたてこそうたてこそうたて二句
  4. 4世よ世よよののの中なか中なかなかををを三句
  5. 5思おも思おもおもひひい離はな離はなはなれぬれぬれぬ四句
  6. 6ほだしなりけれほだしなりけれほだしなりけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

「ああ」という情けの言葉こそが、困ったことに、世の中を思い捨てられない絆であった。

意訳

人の情けがあるからこそ、世を捨てきれない、と詠む。

語釈・文法注

うたて
困ったことに。
ほだし
絆、足かせ。

和歌

作者
小野小町(おののこまち) 生没年未詳(九世紀中頃)
仁明・文徳天皇の頃の女性歌人。経歴はほとんどわからないが、仮名序は「あはれなるやうにてつよからず」と評し、恋の歌、ことに夢の歌に優れる。美女の伝説が多く生まれた。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・939番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

小野小町の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、170頁(コマ98)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日