古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 968番

ひさかたの

伊勢(いせ)

月の中に生えているという桂の名を持つ里なので、ただ光(お恵み)だけを頼りにしております。

作者
伊勢
  1. 1桂かつら桂かつらかつらににに侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときときににに七條しちでう七條しちでうしちじょう中宮ちゆうぐう中宮ちゆうぐうちゆうぐうとととはははせせせ給たま給たまたまへりけるへりけるえりける御おほん御おほんおおんかへりかへりかえり事こと事ことことににに奉たてまつ奉たてまつたてまつりけるりけるりける詞書
  2. 2ひさかたのひさかたのひさかたの初句
  3. 3なかにおひたるなかにおひたるなかにおいたる二句
  4. 4里さと里さとさとなればなればなれば三句
  5. 5光ひかり光ひかりひかりをををのみぞのみぞのみぞ四句
  6. 6賴たの賴たのたのむべらなるむべらなるむべらなる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕桂にいた時、七条の中宮(温子)がお見舞いくださったご返事として奉った歌。

月の中に生えているという桂の名を持つ里なので、ただ光(お恵み)だけを頼りにしております。

意訳

月の桂にちなむ「桂」の地にいる身として、中宮の恩恵だけを頼りにする、と感謝を伝える。

語釈・文法注

ひさかたの
月をさす。
光
中宮の恩恵。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・968番
歌体
短歌
状況
詞書「桂に侍りける時に七條中宮とはせ給へりける御かへり事に奉りける」(桂にいた時、七条の中宮(温子)がお見舞いくださったご返事として奉った歌)。

解説

伊勢の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、174頁(コマ100)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日