古今和歌集 巻第四 秋歌上 206番
待つ人に
待っている人ではないのだけれど、初雁の今朝鳴く声が、新鮮に聞こえることだ。

現代語訳
〔詞書〕初雁を詠んだ歌。
待っている人ではないのだけれど、初雁の今朝鳴く声が、新鮮に聞こえることだ。
意訳
雁は待ち人ではないが、その年初めて聞く雁の声は、待ち人の訪れのように心ひかれる。
語釈・文法注
- あらぬものから
- …ではないけれど。
- めづらしき
- 心ひかれる、新鮮だ。
和歌
- 作者
- 在原元方(ありわらのもとかた) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
在原業平の孫、在原棟梁の子。藤原国経の養子になったとも伝える。『古今和歌集』の巻頭歌「年の内に」の作者。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・206番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「初雁をよめる」(初雁を詠んだ歌)。
解説
在原元方の歌。ここから雁の歌が続く。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、36頁(コマ31)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日