古今和歌集 巻第八 離別歌 372番
別れては
別れたら遠く隔たってしまうと思うからか、まだ会っていながら、前もって恋しくなる。

現代語訳
〔詞書〕友人がよその国へ行く時に詠んだ歌。
別れたら遠く隔たってしまうと思うからか、まだ会っていながら、前もって恋しくなる。
意訳
別れの前から、もう恋しさがこみあげてくる。
語釈・文法注
- 程をへだつ
- 距離が隔たる。
- かつ見ながらに
- 一方では会っていながら。
- かねて
- 前もって。
和歌
- 作者
- 在原滋春(ありわらのしげはる) 生没年未詳(九世紀後半)
在原業平の子。内舎人などを務めた。旅の途中で病にかかり、辞世の歌を母のもとに届けさせた話が巻第十六に見える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・372番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「ともだちの人の國へまかりけるによめる」(友人がよその国へ行く時に詠んだ歌)。
解説
在原滋春の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、68頁(コマ47)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日