古今和歌集 巻第十 物名 465番
春がすみ
春霞の中を通う道がなかったら、秋に来る雁は、帰らなかっただろうに。

現代語訳
〔詞書〕すみながし。
春霞の中を通う道がなかったら、秋に来る雁は、帰らなかっただろうに。
意訳
「霞なかし」に「すみながし(墨流し)」を詠みこむ。
語釈・文法注
- なかし通ひ路
- 中を通う道。
和歌
- 作者
- 在原滋春(ありわらのしげはる) 生没年未詳(九世紀後半)
在原業平の子。内舎人などを務めた。旅の途中で病にかかり、辞世の歌を母のもとに届けさせた話が巻第十六に見える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十・物名・465番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「すみながし」(すみながし)。
修辞
- 物名
- 「(かす)みなかし」に「すみながし」。
解説
在原滋春の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、89頁(コマ58)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日