古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 742番

山がつの

寵(うつく)

山里の人の垣根に這う青葛を人が繰るように、人は来るけれど、あの人からの言づてはない。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
寵
  1. 1山やま山やまやまがつのがつのがつの初句
  2. 2垣かき垣かきかきほにほにおにはははへるへるえる二句
  3. 3靑あを靑あをあおつづらつづらつずら三句
  4. 4人ひと人ひとひとはははくれどもくれどもくれども四句
  5. 5ことつてもなしことつてもなしことづてもなし結句

引用の仕方

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現代語訳

山里の人の垣根に這う青葛を人が繰るように、人は来るけれど、あの人からの言づてはない。

意訳

「繰る」と「来る」をかけ、人は来ても恋人からの便りはない、と嘆く。

語釈・文法注

くれども
「繰れども」と「来れども」。

和歌

作者
寵(うつく) 生没年未詳
女性歌人と見られるが、経歴は伝わらない。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・742番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「くる」。

解説

寵(うつく)の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、131頁(コマ79)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日