古今和歌集 巻第十七 雑歌上 873番
ぬしや誰
持ち主は誰かと尋ねても、白玉は何も言わないので、それならすべての舞姫をいとしいと思おう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕五節の翌朝、かんざしの玉が落ちていたのを見て、誰のものだろうと尋ねて詠んだ歌。
持ち主は誰かと尋ねても、白玉は何も言わないので、それならすべての舞姫をいとしいと思おう。
意訳
落ちていた玉の持ち主がわからないので、五節の舞姫全員をいとしく思おう、と機知的に詠む。
語釈・文法注
- しら玉
- 「知らず」をかける。
和歌
- 作者
- 源融(河原左大臣)(みなもとのとおる) 822–895
嵯峨天皇の皇子で、臣籍に下って源姓を賜り、左大臣に至った。六条河原に陸奥の塩竈の景を模した河原院を造り、宇治の別荘はのちの平等院となった。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・873番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「五節のあしたにかむざしの玉の落ちたりけるを見て誰がならむととぶらひて詠める」(五節の翌朝、かんざしの玉が落ちていたのを見て、誰のものだろうと尋ねて詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「しら」。
解説
河原左大臣(源融)の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、157頁(コマ92)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日