古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十三 恋歌三 654番

思ふどち

読人しらず(よみびとしらず)

思い合う二人のうち、どちらか一人が恋い死にしたら、残された者は誰にかこつけて喪服を着ようか。

「思ふどち」の歌をもとにした情景。思い合う二人のうち、どちらか一人が恋い死にしたら、残された者は誰にかこつけて喪服を着ようか。
「思ふどち」の歌をもとにした情景。思い合う二人のうち、どちらか一人が恋い死にしたら、残された者は誰にかこつけて喪服を着ようか。
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1橘たちばな橘たちばなたちばなのきよきがのきよきがのきよきが忍しの忍しのしのびにあひしれりけるびにあひしれりけるびにあいしれりける女をんな女をんなおんなのもとよりおこせたりけるのもとよりおこせたりけるのもとよりおこせたりける詞書
  2. 2思おも思おもおもふどちふどちうどち初句
  3. 3ひとりひとりがひとりひとりがひとりいとりが二句
  4. 4戀こ戀ここひひい死し死ししなばなばなば三句
  5. 5たれによそへてたれによそへてたれによそえて四句
  6. 6藤衣ふぢごろも藤衣ふぢごろもふじごろもきむきむきむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕橘清樹がひそかに知り合っていた女のもとからよこした歌。

思い合う二人のうち、どちらか一人が恋い死にしたら、残された者は誰にかこつけて喪服を着ようか。

意訳

秘密の恋なので、相手が死んでも喪に服することもできない、と嘆く。

語釈・文法注

藤衣
喪服。
よそへて
かこつけて。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・654番
歌体
短歌
状況
詞書「橘のきよきが忍びにあひしれりける女のもとよりおこせたりける」(橘清樹がひそかに知り合っていた女のもとからよこした歌)。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、116〜117頁(コマ71)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日