古今和歌集 巻第四 秋歌上 246番
もも草の
さまざまな草の花がつぼみをほころばせる秋の野で、思いきり浮かれよう。人よ、とがめないでくれ。

現代語訳
さまざまな草の花がつぼみをほころばせる秋の野で、思いきり浮かれよう。人よ、とがめないでくれ。
意訳
色とりどりの花が咲く秋の野で、花に心を奪われて浮かれるのを許してほしい、という。
語釈・文法注
- もも草
- さまざまな草。
- ひもとく
- つぼみが開くこと。衣の紐を解く意をかける。
- たはれむ
- 浮かれ遊ぼう。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・246番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「ひもとく」に花が開く意と、紐を解く意をかける。
解説
恋の気分をただよわせた秋の野の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、42頁(コマ34)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日