古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 869番

色なしと

源能有(近院右大臣)(みなもとのよしあり)

色がないと人は見るだろうか。昔から深い心で染めてあるのに。

作者
近院右大臣(源能有(近院右大臣))
  1. 1大納言だいなごん大納言だいなごんだいなごん藤原ふぢはら藤原ふぢはらふじわらのくにつねののくにつねののくにつねの朝臣あそん朝臣あそんあそん宰相さいしやう宰相さいしやうさいしょうよりよりより中納言ちゆうなごん中納言ちゆうなごんちゆうなごんになりけるになりけるになりける時とき時ときときにそめぬうへのきぬのあやにそめぬうへのきぬのあやにそめぬうえのきぬのあやをををおくるとてよめるおくるとてよめるおくるとてよめる詞書
  2. 2色いろ色いろいろなしとなしとなしと初句
  3. 3人ひと人ひとひとややや見み見みみるらむるらむるらむ二句
  4. 4むかしよりむかしよりむかしより三句
  5. 5ふかきふかきふかき心こころ心こころこころににに四句
  6. 6そめてしものそめてしものそめてしものををを結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕大納言藤原国経朝臣が、宰相から中納言になった時に、染めていない袍の綾を贈るといって詠んだ歌。

色がないと人は見るだろうか。昔から深い心で染めてあるのに。

意訳

贈り物の布は無地だが、深い祝いの心で染めてある、と添えた歌。

語釈・文法注

和歌

作者
源能有(近院右大臣)(みなもとのよしあり) 845–897
文徳天皇の皇子で、臣籍に下って源姓を賜った。右大臣に至り、近院の右大臣と呼ばれた。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・869番
歌体
短歌
状況
詞書「大納言藤原のくにつねの朝臣宰相より中納言になりける時にそめぬうへのきぬのあやをおくるとてよめる」(大納言藤原国経朝臣が、宰相から中納言になった時に、染めていない袍の綾を贈るといって詠んだ歌)。

解説

源能有の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、156頁(コマ91)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日