古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 909番

たれをかも

藤原興風(ふじわらのおきかぜ)

いったい誰を知り合いとしようか。長寿の高砂の松も、昔からの友ではないのだから。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原興風
  1. 1たれたれたれをををかもかもかも初句
  2. 2知し知ししるるる人ひと人ひとひとにせむにせむにせむ二句
  3. 3たかさごのたかさごのたかさごの三句
  4. 4まつもまつもまつも昔むかし昔むかしむかしののの四句
  5. 5友とも友ともともならなくにならなくにならなくに結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

いったい誰を知り合いとしようか。長寿の高砂の松も、昔からの友ではないのだから。

意訳

年老いて友がみな亡くなり、長生きの松でさえ昔の友ではない、と孤独を嘆く。

語釈・文法注

たれをかも
誰をいったい。

和歌

作者
藤原興風(ふじわらのおきかぜ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
藤原浜成の曽孫で、相模掾・治部少丞などを務めた。管絃にも長じた。寛平期の歌合で活躍した。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・909番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

藤原興風の歌で、百人一首第三十四首にも採られた。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、163頁(コマ95)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日