古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十三 恋歌三 676番

知るといへば

伊勢(いせ)

枕は知るというので、枕さえもせずに寝たのに、塵でもない私の評判が、どうして空に立っているのだろう。

「知るといへば」の歌をもとにした情景。枕は知るというので、枕さえもせずに寝たのに、塵でもない私の評判が、どうして空に立っているのだろう。
「知るといへば」の歌をもとにした情景。枕は知るというので、枕さえもせずに寝たのに、塵でもない私の評判が、どうして空に立っているのだろう。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
伊勢
  1. 1知し知ししるといへばるといへばるといえば初句
  2. 2枕まくら枕まくらまくらだにせでだにせでだにせで二句
  3. 3ねしねしねし物もの物ものものををを三句
  4. 4塵ちり塵ちりちりならぬならぬならぬ名な名ななののの四句
  5. 5空そら空そらそらににに立た立たたつらむつらむつらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

枕は知るというので、枕さえもせずに寝たのに、塵でもない私の評判が、どうして空に立っているのだろう。

意訳

恋を知る枕にさえ秘密にしていたのに、なぜか噂が立ってしまった、と不思議がる。

語釈・文法注

枕だにせで
枕さえしないで。
塵ならぬ名
塵でもない評判。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・676番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

伊勢の歌。恋歌三の最後の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、120頁(コマ73)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日