古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌(神あそびの歌) 1084番

みののくに

読人しらず(よみびとしらず)

美濃の国の関の藤川が絶えず流れるように、絶えることなく、わが君にお仕えしよう、万代までも。

詞書
「かへしものの歌」(前の歌と同じ詞書)
作者
読人しらず(底本に作者名の記載はない)
  1. 1みののくにみののくにみののくに初句
  2. 2關せき關せきせきののの藤川ふぢかは藤川ふぢかはふじかわ二句
  3. 3たえずしてたえずしてたえずして三句
  4. 4君きみ君きみきみにつかへむにつかへむにつかえむ四句
  5. 5よろづよろづよろず代よ代よよまでにまでにまでに結句
  6. 6これこれこれははは元慶ぐわんぎやう元慶ぐわんぎやうがんぎょうのおほんべののおほんべののおおんべの美濃みの美濃みのみのののの歌うた歌うたうた左注

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

美濃の国の関の藤川が絶えず流れるように、絶えることなく、わが君にお仕えしよう、万代までも。

〔左注〕これは元慶(陽成天皇)の大嘗会の、美濃の国の歌。

意訳

関の藤川の流れにたとえて、変わらぬ忠誠を誓う。

語釈・文法注

関の藤川
美濃国の不破の関のそばを流れる川。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二十・大歌所御歌(神あそびの歌)・1084番
歌体
短歌
状況
詞書「かへしものの歌」(返し物の歌)。

修辞

序詞
上二句が「たえずして」を導く。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、201頁(コマ114)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日