古今和歌集 巻第四 秋歌上 233番
妻こふる
妻を恋う鹿が鳴いているようだ。女郎花よ、それが自分の住む野の花(妻)だとは知らないのか。

現代語訳
妻を恋う鹿が鳴いているようだ。女郎花よ、それが自分の住む野の花(妻)だとは知らないのか。
意訳
鹿が妻を求めて鳴いているのに、そばの女郎花に気づかない。女郎花こそ鹿の妻にふさわしいのに、と戯れる。
語釈・文法注
- なくなる
- 鳴いているようだ。
- おのが
- 自分の。
和歌
- 作者
- 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・233番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「朱雀院の女郞花合に詠みて奉りける」(朱雀院の女郎花合に詠んで献上した歌)。
解説
躬恒の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、40頁(コマ33)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日