古今和歌集 巻第四 秋歌上 183番
けふよりは
今日からは、来年の今日の前日(七夕)を、早く来ないかとばかり待ち続けることになるだろう。

現代語訳
〔詞書〕八日の日に詠んだ歌。
今日からは、来年の今日の前日(七夕)を、早く来ないかとばかり待ち続けることになるだろう。
意訳
七夕の翌日、次の逢瀬までの一年を、早くと待ち続けるだろう、と織女・牽牛の心を思いやる。
語釈・文法注
- 今こむ年の昨日
- 来年の、今日の前の日。つまり来年の七月七日。
- いつしか
- 早く。
和歌
- 作者
- 壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・183番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「八日の日よめる」(八日の日に詠んだ歌)。
解説
壬生忠岑の歌。七夕の翌日という視点がおもしろい。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、33頁(コマ30)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日