古今和歌集 巻第六 冬歌 314番
たつた川
竜田川に錦を織って掛けている、十月は。時雨の雨を縦糸と横糸にして。

現代語訳
竜田川に錦を織って掛けている、十月は。時雨の雨を縦糸と横糸にして。
意訳
時雨が紅葉を染めるという考えから、十月の時雨を糸として、竜田川に紅葉の錦を織りかけたと見る。
語釈・文法注
- 神無月
- 陰暦十月。冬の初め。
- たてぬき
- 縦糸と横糸。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第六・冬歌・314番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 見立て
- 紅葉の流れる川を錦に、時雨を糸に見立てる。
解説
冬歌の巻頭歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、57頁(コマ42)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日