古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 826番

逢ふ事を

坂上是則(さかのうえのこれのり)

逢うことをなくしたまま、長柄の橋のように長らえて、恋い続けている間に、年月が過ぎてしまった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
坂上是則
  1. 1逢あ逢ああふふう事こと事ことことををを初句
  2. 2長柄ながら長柄ながらながらののの橋はし橋はしはしののの二句
  3. 3ながらへてながらへてながらえて三句
  4. 4戀こ戀ここひわたるまにひわたるまにいわたるまに四句
  5. 5年とし年としとしぞへにけるぞへにけるぞえにける結句

引用の仕方

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現代語訳

逢うことをなくしたまま、長柄の橋のように長らえて、恋い続けている間に、年月が過ぎてしまった。

意訳

「長柄」から「長らへて」を導き、逢えないまま年を重ねたことを嘆く。

語釈・文法注

長柄の橋
摂津国の古い橋。

和歌

作者
坂上是則(さかのうえのこれのり) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
坂上田村麻呂の子孫。大和権少掾・加賀介などを務めた。蹴鞠の名手としても知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・826番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「長柄の橋の」が「ながらへて」を導く。

解説

坂上是則の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、145頁(コマ86)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日