古今和歌集 墨滅歌 墨滅歌(巻第十 物名) 1104番
おきのゐて
熾き火が身を焼くよりも悲しいのは、都と島辺との別れであった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕沖の井、都島。
熾き火が身を焼くよりも悲しいのは、都と島辺との別れであった。
〔左注〕(書き入れ)唐琴の、清行の歌の下にある。
意訳
題の地名「おきのゐ」「みやこじま」を隠しながら、都を離れる別れのつらさを歌う。
語釈・文法注
- おきのゐ・みやこじま
- 陸奥国の地名。物名の題。
- おき
- 熾き火。
和歌
- 作者
- 小野小町(おののこまち) 生没年未詳(九世紀中頃)
仁明・文徳天皇の頃の女性歌人。経歴はほとんどわからないが、仮名序は「あはれなるやうにてつよからず」と評し、恋の歌、ことに夢の歌に優れる。美女の伝説が多く生まれた。六歌仙・三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』墨滅歌・墨滅歌(巻第十 物名)・1104番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「おきの井みやこじま」(沖の井、都島)。
修辞
- 物名
- 題の二つの地名を隠す。
解説
小野小町の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、205頁(コマ116)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日