古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 901番

世の中に

在原業平(ありわらのなりひら)

世の中に、避けられない別れなどなければよいのに。親に千年も生きてほしいと願う子のために。

作者
業平朝臣(在原業平)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2世よ世よよののの中なか中なかなかににに初句
  3. 3さらぬさらぬさらぬ別わかれ別わかれわかれののの二句
  4. 4なくもがななくもがななくもがな三句
  5. 5千代ちよ千代ちよちよもとなげくもとなげくもとなげく四句
  6. 6人ひと人ひとひとののの子こ子ここのためのためのため結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

世の中に、避けられない別れなどなければよいのに。親に千年も生きてほしいと願う子のために。

意訳

母の歌に答え、死別のない世であってほしいと、子としての願いを詠む。

語釈・文法注

なくもがな
なければよいのに。

和歌

作者
在原業平(ありわらのなりひら) 825–880
平城天皇の皇子阿保親王の子。右近衛権中将などを務め、「在五中将」と呼ばれた。仮名序は「その心餘りて詞たらず」と評する。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・901番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

解説

在原業平の返歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、162頁(コマ94)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日