古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌 1073番
しはつ山
四極山を越えて出て見ると、笠縫の島に漕ぎ隠れていく、棚のない小舟よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕四極山振り。
四極山を越えて出て見ると、笠縫の島に漕ぎ隠れていく、棚のない小舟よ。
意訳
山を越えて海を見渡したときの、島陰に消えていく小舟の景を歌う。
語釈・文法注
- しはつ山
- 摂津国(一説に三河国)の山。
- 笠ゆひの島
- 笠縫の島。
- 棚なし小舟
- 舟棚(ふなだな)のない小さな舟。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第二十・大歌所御歌・1073番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「しはつ山ぶり」(四極山振り)。
解説
読人しらずの歌。万葉集の高市黒人の歌に似た歌がある。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、200頁(コマ113)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日