古今和歌集 巻第七 賀歌 362番
秋くれど
秋が来ても色も変わらない常磐山には、よその山の紅葉を、風が貸してくれたことだ。

現代語訳
秋が来ても色も変わらない常磐山には、よその山の紅葉を、風が貸してくれたことだ。
意訳
常緑の常磐山にも、風がよその紅葉を運んで彩りを添える。変わらぬ常磐(長寿)をたたえる。
語釈・文法注
- ときは山
- 常磐山。常緑の意をかける。
- かしける
- 貸した。
和歌
- 作者
- 坂上是則(さかのうえのこれのり) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
坂上田村麻呂の子孫。大和権少掾・加賀介などを務めた。蹴鞠の名手としても知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第七・賀歌・362番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「秋」(秋)。
修辞
- 掛詞
- 「ときは」に「常磐」と地名。
解説
坂上是則の屏風歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、66頁(コマ46)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日