古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 779番

住の江の

兼覧王(かねみのおおきみ)

住の江の松のように待つ間が長くなったので、葦辺の鶴のように、声をあげて泣かない日はない。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
兼覽王(兼覧王)
  1. 1住すみ住すみすみののの江え江ええののの初句
  2. 2まつまつまつ程ほど程ほどほど久ひさ久ひさひさににに二句
  3. 3成な成ななりぬればりぬればりぬれば三句
  4. 4蘆あし蘆あしあしたづのねにたづのねにたずのねに四句
  5. 5なかぬなかぬなかぬ日ひ日ひひはははなしなしなし結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

住の江の松のように待つ間が長くなったので、葦辺の鶴のように、声をあげて泣かない日はない。

意訳

長く待ち続けて、毎日泣き暮らす。

語釈・文法注

程久に
長い時間。

和歌

作者
兼覧王(かねみのおおきみ) ?–932
文徳天皇の皇子惟喬親王の子。宮内卿などを務めた。紀貫之・凡河内躬恒らと交流があった。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・779番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「まつ」。

解説

兼覧王の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、137頁(コマ82)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日