古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌(東歌) 1100番

ちはやぶる

藤原敏行(ふじわらのとしゆき)

賀茂の社の姫小松は、万代を経ても、緑の色は変わらないだろう。

作者
藤原敏行朝臣(藤原敏行)
  1. 1冬ふゆ冬ふゆふゆののの賀茂かも賀茂かもかもののの祭まつり祭まつりまつりののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2ちはやぶるちはやぶるちわやぶる初句
  3. 3賀茂かも賀茂かもかものやしろののやしろののやしろの二句
  4. 4姫小松ひめこまつ姫小松ひめこまつひめこまつ三句
  5. 5萬代よろづよ萬代よろづよよろずよふともふともふとも四句
  6. 6色いろ色いろいろはははかはらじかはらじかわらじ結句
  7. 7在郭公下空蟬上ほととぎすのしもうつせみのかみにあり在郭公下空蟬上ほととぎすのしもうつせみのかみにありほととぎすのしもうつせみのかみにあり左注

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕冬の賀茂の祭の歌。

賀茂の社の姫小松は、万代を経ても、緑の色は変わらないだろう。

〔左注〕(墨滅歌に関する書き入れ)郭公の歌の下、空蝉の歌の上にある。

意訳

賀茂の臨時の祭(冬)にあたり、社の小松の常緑にたとえて神社と御代の永遠を祝う。

語釈・文法注

冬の賀茂の祭
賀茂の臨時の祭。宇多天皇の時に始まった。
姫小松
小さな松。

和歌

作者
藤原敏行(ふじわらのとしゆき) ?–901?
藤原富士麻呂の子。蔵人頭・右兵衛督などを務めた。能書家としても名高く、神護寺の鐘の銘を書いたと伝える。妻は紀有常の娘で、業平とは相婿にあたる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第二十・大歌所御歌(東歌)・1100番
歌体
短歌
状況
詞書「冬の賀茂の祭の歌」(冬の賀茂の祭の歌)。

修辞

枕詞
「ちはやぶる」。

解説

藤原敏行の歌。古今集本編を結ぶ歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、203〜204頁(コマ115)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日