古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十三 恋歌三 644番

ねぬる夜の

在原業平(ありわらのなりひら)

共寝した夜の夢のような逢瀬がはかないので、もう一度見ようとまどろむと、いよいよはかなくなっていくことだ。

「ねぬる夜の」の歌をもとにした情景。共寝した夜の夢のような逢瀬がはかないので、もう一度見ようとまどろむと、いよいよはかなくなっていくことだ。
「ねぬる夜の」の歌をもとにした情景。共寝した夜の夢のような逢瀬がはかないので、もう一度見ようとまどろむと、いよいよはかなくなっていくことだ。
作者
業平朝臣(在原業平)
  1. 1人ひと人ひとひとににに逢あ逢ああひてあしたによみてひてあしたによみていてあしたによみて遣つかは遣つかはつかわしけるしけるしける詞書
  2. 2ねぬるねぬるねぬる夜よ夜よよののの初句
  3. 3夢ゆめ夢ゆめゆめをををはかなみはかなみはかなみ二句
  4. 4まどろめばまどろめばまどろめば三句
  5. 5いやはかなにもいやはかなにもいやわかなにも四句
  6. 6なりなりなり增まさ增まさまさるるる哉かな哉かなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕人と逢った翌朝に詠んで贈った歌。

共寝した夜の夢のような逢瀬がはかないので、もう一度見ようとまどろむと、いよいよはかなくなっていくことだ。

意訳

逢瀬の余韻を求めて眠っても、かえってはかなさが増すばかりだ。

語釈・文法注

はかなみ
はかないので。

和歌

作者
在原業平(ありわらのなりひら) 825–880
平城天皇の皇子阿保親王の子。右近衛権中将などを務め、「在五中将」と呼ばれた。仮名序は「その心餘りて詞たらず」と評する。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・644番
歌体
短歌
状況
詞書「人に逢ひてあしたによみて遣しける」(人と逢った翌朝に詠んで贈った歌)。

解説

在原業平の歌。『伊勢物語』第百三段にも見える。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、115頁(コマ71)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日