古今和歌集 巻第十一 恋歌一 483番
片糸を
片方ずつの糸をこちらとあちらで縒り合わせるように、心を合わせて逢わなかったら、何を命の綱にしようか。

現代語訳
片方ずつの糸をこちらとあちらで縒り合わせるように、心を合わせて逢わなかったら、何を命の綱にしようか。
意訳
片糸は縒り合わせて初めて糸になるように、二人が逢わなければ生きる支えがない、と訴える。
語釈・文法注
- 片糸
- 縒り合わせる前の一本の糸。
- 玉の緒
- 命。玉を貫く緒にたとえる。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・483番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 縁語
- 「片糸」「より」「あはず(合はず)」「玉の緒」。
解説
読人しらずの歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、94頁(コマ60)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日