古典ライブラリー

古今和歌集 巻第五 秋歌下 298番

龍田姫

兼覧王(かねみのおおきみ)

竜田姫が手向けをする神があるからこそ、秋の木の葉が幣となって散るのだろう。

「龍田姫」の歌をもとにした情景。竜田姫が手向けをする神があるからこそ、秋の木の葉が幣となって散るのだろう。
「龍田姫」の歌をもとにした情景。竜田姫が手向けをする神があるからこそ、秋の木の葉が幣となって散るのだろう。
作者
兼覽王(兼覧王)
  1. 1秋あき秋あきあきののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2龍田姫たつたひめ龍田姫たつたひめたつたいめ初句
  3. 3たむくるたむくるたむくる神かみ神かみかみののの二句
  4. 4あればこそあればこそあればこそ三句
  5. 5秋あき秋あきあきののの木こ木ここののの葉は葉ははののの四句
  6. 6ぬさとぬさとぬさと散ち散ちちるらめるらめるらめ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕秋の歌。

竜田姫が手向けをする神があるからこそ、秋の木の葉が幣となって散るのだろう。

意訳

秋の女神竜田姫が、帰る道すがら神に手向けをするので、木の葉が幣のように散るのだ、と想像する。

語釈・文法注

竜田姫
秋をつかさどる女神。
幣
神に捧げる布や紙。旅の無事を祈って道祖神に手向けた。

和歌

作者
兼覧王(かねみのおおきみ) ?–932
文徳天皇の皇子惟喬親王の子。宮内卿などを務めた。紀貫之・凡河内躬恒らと交流があった。
出典
『古今和歌集』巻第五・秋歌下・298番
歌体
短歌
状況
詞書「秋の歌」(秋の歌)。

修辞

見立て
散る木の葉を幣に見立てる。

解説

兼覧王の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、53頁(コマ40)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日