古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 945番

白雲の

惟喬親王(これたかしんのう)

白雲が絶えずたなびく峰でさえ、住めば住めるものであった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
惟喬のみこ(惟喬親王)
  1. 1白雲しらくも白雲しらくもしらくもののの初句
  2. 2絕た絕たたえずたなびくえずたなびくえずたなびく二句
  3. 3嶺みね嶺みねみねにだににだににだに三句
  4. 4すめばすめばすめば住す住すすみぬるみぬるみぬる四句
  5. 5世よ世よよにこそありけれにこそありけれにこそありけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

白雲が絶えずたなびく峰でさえ、住めば住めるものであった。

意訳

小野の山里に隠棲した惟喬親王が、山奥でも住めば住めるものだ、と詠む。

語釈・文法注

すめば住みぬる
住めば住めてしまう。

和歌

作者
惟喬親王(これたかしんのう) 844–897
文徳天皇の第一皇子。母は紀名虎の娘静子(三条町)。皇位を弟(清和天皇)に越され、のち出家して比叡山の麓の小野に隠棲した。在原業平との交流が『伊勢物語』に描かれる。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・945番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

惟喬親王の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、171頁(コマ99)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日