古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1016番
秋の野に
秋の野になまめかしく立っている女郎花よ。ああ、やかましい。花の盛りも一時のことなのに。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
秋の野になまめかしく立っている女郎花よ。ああ、やかましい。花の盛りも一時のことなのに。
意訳
女郎花を色っぽい女性に見立て、あまり浮かれるな、盛りは短いのだから、とからかう。
語釈・文法注
- なまめきたてる
- 色っぽく立っている。
- かしがまし
- やかましい。
和歌
- 作者
- 僧正遍昭(そうじょうへんじょう) 816–890
桓武天皇の孫で、俗名は良岑宗貞(よしみねのむねさだ)。仁明天皇に仕えて蔵人頭となったが、天皇の崩御を機に出家し、のちに僧正となって元慶寺・花山寺を開いた。素性法師の父。六歌仙・三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1016番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 擬人法
- 女郎花を女性に見立てる。
解説
僧正遍昭の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、191頁(コマ109)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日