古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 937番

みやこびと

小野貞樹(おののさだき)

都の人がどうしているかと尋ねたら、山が高いので晴れない雲の中で、わびしく暮らしていると答えてくれ。

作者
小野貞樹
  1. 1甲斐かひ甲斐かひかいののの守かみ守かみかみにてにてにて侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときとき京きやう京きやうきょうへへへまかりのぼりけるまかりのぼりけるまかりのぼりける人ひと人ひとひとにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2みやこびとみやこびとみやこびと初句
  3. 3いかにといかにといかにと問と問ととはばはばわば二句
  4. 4山やま山やまやま高たか高たかたかみみみ三句
  5. 5はれぬはれぬはれぬ雲井くもゐ雲井くもゐくもいににに四句
  6. 6わぶとわぶとわぶと答こた答こたこたへよへよえよ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕甲斐守であった時、京へ上っていった人に贈った歌。

都の人がどうしているかと尋ねたら、山が高いので晴れない雲の中で、わびしく暮らしていると答えてくれ。

意訳

任地の甲斐で、晴れない山の雲のように鬱々と過ごしている、と都の人へ伝える。

語釈・文法注

雲井
空、ここでは山の雲のかかる所。

和歌

作者
小野貞樹(おののさだき) 生没年未詳
甲斐守などを務めた。小野小町との贈答歌が伝わる。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・937番
歌体
短歌
状況
詞書「甲斐の守にて侍りける時京へまかりのぼりける人につかはしける」(甲斐守であった時、京へ上っていった人に贈った歌)。

解説

小野貞樹の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、169〜170頁(コマ98)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日