古今和歌集 巻第七 賀歌 354番
ふして思ひ
寝ても思い、起きても数える万代の長寿は、神こそが知っているだろう。わが君のために。

現代語訳
寝ても思い、起きても数える万代の長寿は、神こそが知っているだろう。わが君のために。
意訳
寝ても覚めても主君の長寿を祈っている、その心は神が知っているだろう、と祝う。
語釈・文法注
- ふして思ひおきてかぞふる
- 寝ても覚めても。
和歌
- 作者
- 素性法師(そせいほうし) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
僧正遍昭の子。俗名は良岑玄利(よしみねのはるとし)といい、父の命で出家した。雲林院や大和の石上の良因院に住み、宇多天皇・醍醐天皇の歌会や屏風歌に召された。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第七・賀歌・354番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「もとやすのみこの七十の賀のうしろの屏風によみて書きける」(本康親王の七十の賀の、後ろの屏風に詠んで書いた歌)。
修辞
- 対句
- 「ふして」と「おきて」。
解説
素性法師の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、64頁(コマ45)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日