古今和歌集 巻第四 秋歌上 243番
秋の野の
花すすきは秋の野の草の袂なのか。穂を出して人を招く袖のように見える。

現代語訳
〔詞書〕寛平の御時、后の宮の歌合の歌。
花すすきは秋の野の草の袂なのか。穂を出して人を招く袖のように見える。
意訳
風に揺れるすすきの穂を、人を手招きする袖に見立てた。
語釈・文法注
- たもと
- 袖。
- ほにいでて
- 穂を出して。
和歌
- 作者
- 在原棟梁(ありわらのむねやな) ?–898
在原業平の子で、在原元方の父。左衛門佐・筑前守などを務めた。寛平の歌合に歌を出した。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・243番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。
修辞
- 見立て
- すすきの穂を招く袖に見立てる。
解説
在原棟梁の歌。すすきを招く袖と見る表現は、のちに定型となった。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、42頁(コマ34)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日