古今和歌集 巻第六 冬歌 335番
花の色は
梅の花の色は雪にまじって見えなくても、せめて香だけでも匂っておくれ。人がそれとわかるように。

現代語訳
〔詞書〕梅の花に雪が降ったのを詠んだ歌。
梅の花の色は雪にまじって見えなくても、せめて香だけでも匂っておくれ。人がそれとわかるように。
意訳
雪にまぎれて見えない白梅に、香で存在を知らせてほしいと願う。
語釈・文法注
- だに
- せめて…だけでも。
和歌
- 作者
- 小野篁(おののたかむら) 802–852
漢詩文に優れた学者・官人。遣唐副使に任じられたが乗船を拒み、嵯峨上皇の怒りにふれて隠岐に流された。のち許されて参議に至った。「野宰相」とも呼ばれ、冥府の役人を務めたという伝説もある。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第六・冬歌・335番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「梅の花に雪のふれるをよめる」(梅の花に雪が降ったのを詠んだ歌)。
解説
小野篁の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、60頁(コマ43)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日