古典ライブラリー

古今和歌集 巻第三 夏歌 156番

夏の夜の

紀貫之(きのつらゆき)

夏の夜は、横になったかと思うと、ほととぎすの鳴く一声で明けてしまう夜明けであることよ。

「夏の夜の」の歌をもとにした情景。夏の夜は、横になったかと思うと、ほととぎすの鳴く一声で明けてしまう夜明けであることよ。
「夏の夜の」の歌をもとにした情景。夏の夜は、横になったかと思うと、ほととぎすの鳴く一声で明けてしまう夜明けであることよ。
詞書
「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」(前の歌と同じ詞書)
作者
紀貫之
  1. 1夏なつ夏なつなつののの夜よ夜よよののの初句
  2. 2ふすかとすればふすかとすればふすかとすれば二句
  3. 3郭公ほととぎす郭公ほととぎすほととぎす三句
  4. 4なくひとこゑになくひとこゑになくひとこえに四句
  5. 5明あ明ああくるしののめくるしののめくるしののめ結句

引用の仕方

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現代語訳

夏の夜は、横になったかと思うと、ほととぎすの鳴く一声で明けてしまう夜明けであることよ。

意訳

短い夏の夜は、寝たと思ったらもう、ほととぎすの一声とともに明け方になってしまう。

語釈・文法注

ふすかとすれば
横になるかと思うと。
しののめ
明け方。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第三・夏歌・156番
歌体
短歌
状況
詞書「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。

解説

紀貫之の歌。夏の夜の短さを詠む歌が続く。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、28頁(コマ27)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日