古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 741番

故郷に

伊勢(いせ)

古びた里でもないのに、どうして私に対して、あの人の心が荒れて見えるのだろう。

作者
伊勢
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2故郷ふるさと故郷ふるさとふるさとににに初句
  3. 3あらぬものからあらぬものからあらぬものから二句
  4. 4わがためにわがためにわがために三句
  5. 5ひとのひとのひとの心こころ心こころこころののの四句
  6. 6あれてみゆらむあれてみゆらむあれてみゆらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

古びた里でもないのに、どうして私に対して、あの人の心が荒れて見えるのだろう。

意訳

恋人の心が冷たくなったことを、荒れた古里にたとえる。

語釈・文法注

あれて
荒れて。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・741番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

伊勢の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、131頁(コマ79)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日