古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1032番

思へども

読人しらず(よみびとしらず)

思っていても、やはり疎ましく思われる。春霞のかからない山がないように、どこにでも心を寄せる人だと思うと。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2思おも思おもおもへどもへどもえども初句
  3. 3なほうとまれぬなほうとまれぬなおうとまれぬ二句
  4. 4春霞はるがすみ春霞はるがすみはるがすみ三句
  5. 5かからぬかからぬかからぬ山やま山やまやまののの四句
  6. 6あらじとおもへばあらじとおもへばあらじとおもえば結句

引用の仕方

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現代語訳

思っていても、やはり疎ましく思われる。春霞のかからない山がないように、どこにでも心を寄せる人だと思うと。

意訳

浮気な恋人を、どの山にもかかる霞にたとえる。

語釈・文法注

うとまれぬ
疎ましく思われる。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1032番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

比喩
霞に浮気な恋人を重ねる。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、193頁(コマ110)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日