古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十 物名 427番

かづけども

紀貫之(きのつらゆき)

潜っても、波の中では探し当てられずに、風が吹くたびに浮き沈みする玉であるよ。

「かづけども」の歌をもとにした情景。潜っても、波の中では探し当てられずに、風が吹くたびに浮き沈みする玉であるよ。
「かづけども」の歌をもとにした情景。潜っても、波の中では探し当てられずに、風が吹くたびに浮き沈みする玉であるよ。
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1かにかにかにはははざくらざくらざくら詞書
  2. 2かづけどもかづけどもかずけども初句
  3. 3波なみ波なみなみのなかにのなかにのなかにははは二句
  4. 4さぐられでさぐられでさぐられで三句
  5. 5風かぜ風かぜかぜ吹ふ吹ふふくごとにくごとにくごとに四句
  6. 6浮う浮ううききき沈しづ沈しづしずむむん玉たま玉たまたま結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕かにはざくら。

潜っても、波の中では探し当てられずに、風が吹くたびに浮き沈みする玉であるよ。

意訳

「波のなかには、さぐら」に「かにはざくら」を詠みこむ。波間の泡を玉に見立てる。

語釈・文法注

かづけども
潜っても。
かにはざくら
樺桜。山桜の一種。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十・物名・427番
歌体
短歌
状況
詞書「かにはざくら」(かにはざくら)。

修辞

物名
「なかには、さぐら」に「かにはざくら」。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、83頁(コマ55)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日