古今和歌集 巻第六 冬歌 323番
雪ふれば
雪が降ると、冬ごもりしている草にも木にも、春に知られない花が咲いたことだ。

現代語訳
〔詞書〕冬の歌として詠んだ歌。
雪が降ると、冬ごもりしている草にも木にも、春に知られない花が咲いたことだ。
意訳
冬枯れの草木に積もった雪を、春も知らない花に見立てた。
語釈・文法注
- 冬ごもり
- 冬の間、こもっていること。
- 春に知られぬ花
- 春の知らない花。雪のこと。
和歌
- 作者
- 紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第六・冬歌・323番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「冬の歌とてよめる」(冬の歌として詠んだ歌)。
修辞
- 見立て
- 雪を花に見立てる。
解説
紀貫之の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、58頁(コマ42)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日