古今和歌集 巻第四 秋歌上 237番
女郞花
女郎花が心配に見えることだ。荒れた家にひとりで立っているので。

現代語訳
〔詞書〕ある所へ出かけた時、人の家に女郎花が植えてあったのを見て詠んだ歌。
女郎花が心配に見えることだ。荒れた家にひとりで立っているので。
意訳
荒れた家に咲く女郎花を、頼る人のいない女性のように見て、気がかりに思う。
語釈・文法注
- うしろめたく
- 気がかりで、心配で。
- 獨たてれば
- ひとりで立っているので。
和歌
- 作者
- 兼覧王(かねみのおおきみ) ?–932
文徳天皇の皇子惟喬親王の子。宮内卿などを務めた。紀貫之・凡河内躬恒らと交流があった。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・237番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「物へまかりけるに人の家に女郞花うゑたりけるを見てよめる」(ある所へ出かけた時、人の家に女郎花が植えてあったのを見て詠んだ歌)。
修辞
- 擬人法
- 女郎花を女性に見立てる。
解説
兼覧王の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、41頁(コマ34)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日